生活クラブ連合会が販売したペットフードがサルモネラ菌に汚染され、ペット14匹が死亡したというニュース。
生活クラブ連合会が販売したペットフードがサルモネラ菌などで汚染され、ペット14匹が死亡した疑いがあることが分かった。
ペットフードは、法的に食品の扱いを受けていないが、生活クラブでは、今後は同等の扱いをすると発表した。出典:JCASTニュース
サルモネラ菌と大腸菌群が検出されたのは、鶏のササミ肉を加工した「犬・猫用ササミ姿干し 無塩」という商品で、北海道内の業者「ノースペット」が製造した。
計68匹のペットに嘔吐や下痢の症状が出た。うち14匹が死亡したとしている。
画像:ササミ姿干し 無塩(ノースペット製)
この商品は、以前に販売されたものが17年秋に再発売され、毎月8000~9000個ほど売れる人気商品です。
19月1月17日に、組合員から「変な臭いがする」とクレームが来た。製造工場に検査を依頼したところ、製品サンプルに問題はないとの回答。2、3週間後に同報告が3件届いた。
そこで大きなササミが芯まで加熱されなかったのではと考え、本格的な調査に入った。3月に入って販売を中止。商品を注文した組合員約9000人に注意喚起のニュースを配った。
すると、組合員からは商品を食べたペットの具合が悪くなったとの訴えが60件も寄せられた。
調査の結果、商品からはサルモネラ菌などが検出され、汚染された食品の製造日が18年11月12、19日であることが分かった。
生活クラブでは4月15日、念のために18年4月以降に販売した47,000個余りについて、家庭内にある商品を破棄するように公式サイトのニュースなどで呼びかけた。
微生物検査によって検出されたサルモネラ菌は、O7群というグループで、O4群やO9群のような強い毒性はありませんが、子犬(猫)や老犬(猫)、病気などで免疫力が落ちている場合に、健康障害を発生する可能性があり、このO7群のサルモネラ菌が今回のペットの健康被害の要因になった可能性がありますとしている。
ペットフードには、食品衛生法の規制対象になっておらず、通常は食品扱いされていない。生活クラブでも食品ではなく生活用品と位置付けていた。
しかし、今後は「人の健康被害」と同様に扱い、自主基準として、ペットフードも加工食品と同等レベルの微生物基準を設定するよう検討したいとしている。
訴えのあった組合員に対しては、治療費などの支払いを行った。ペットが死亡したケースでは、個別に訪問して謝罪し、弔い金も渡したと説明している。
農水省の畜水産安全管理課に22日に取材すると、ペットフードを食べて10匹以上も死亡した例は日本ではあまり聞いたことがないという。
ノースペットに対して、改善報告を受けた後、抜き打ちの立ち入り検査を行い、改善されたのを確認したうえ、再発防止について指導したとした。
検査は、10年前に施行されたペットフード安全法に基づくもので、同法では、細菌などが死ぬ温度で加熱するよう規定しており、「今回は、この規定を満たせていなかった可能性がある事例だと考えている」と話した。食品衛生法見直しを厚労省に持ちかけることまでは考えてないという。
2019年8月19日にも生活クラブのWEBサイトのニュースが更新されている。
→ ペットフード「犬・猫用ササミ姿干し 無塩」ペットへの健康被害に関する調査結果とお詫び
まとめ
ペットフードから、サルモネラ菌、14匹死亡という悲しいニュース。サルモネラ菌には2,500種ほどあり、今回検出されたのはO7群で強い毒性はありませんが、子犬(猫)、老犬(猫)、病気などで免疫力が落ちている場合に、健康障害が発生する可能性があるということでした。この商品は家にありませんか?この商品をもらっていませんか?もう一度よく確かめてください。
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